輸入車
更新日:2021.11.05 / 掲載日:2021.11.04

左ハンドルで乗れる高級セダンを探しています【輸入車コンシェルジュ】

文●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年12月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年10月調べ。
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。

クルマ選びでいちばん大切なのは、購入したクルマが自分にフィットすること。そこでこのコーナーでは、相談者の夢や希望を元に編集部がオススメの輸入車を紹介!夢を実現化できる金額「予算400万円」をキーワードとして、毎回定番から意外性のあるものまで、さまざまな輸入車を提案していきます!

相談者[D・Iさん]

50歳/既婚/飲食店経営

 「身長が大きいからだと思うんですが、どうしても右ハンドルのクルマだと足もとが窮屈で運転しにくいんです」と左ハンドル仕様にこだわる理由を教えてくださった相談者。普段の移動はほとんどがクルマとのことで、そこでの快適性は妥協したくないとのこと。左ハンドル仕様の高級セダンを希望しています。

左ハンドルで乗れる高級セダンを探しています

 そもそも、左側通行の日本で乗るには不便なことが多い左ハンドル仕様。でも、クルマ好きのなかには「左ハンドルでなくちゃ」という熱心なファンが少なからず存在します。
 では、なぜ日本で不便なはずの左ハンドルを選ぶのでしょうか。そこにはいろいろな理由が存在します。
 ひとつは「ステータス派」。輸入車が「ガイシャ」と呼ばれ今よりもずっと特別だった時代、60年代から80年代くらいまででしょうか。当時の輸入車は、国外で売っている仕様をほぼそのまま日本に持ってきて日本の法規に合わせた改善を行って販売していました。左ハンドルは特別なクルマのシンボルだったのです。当時から輸入車を愛好していたクルマ好きは、今でも使い慣れた左ハンドルを好んで選んでいます。
 次にメカニズム的な問題。左ハンドル仕様のほうが足もとの空間にゆとりがあって正しい運転姿勢が取りやすいという考え方です。特にスペース的に厳しい小型車やスポーツカーは、左ハンドル仕様に乗るとしっくりくるクルマがあるのは事実。
 クルマを愛し、とことんこだわるからこそ、右ハンドル仕様が充実した今でもあえて左ハンドル仕様を選ぶ。そんな人たちのために、左ハンドル仕様は存在するのです。

【メルセデス・ベンツ CLSクラス(先代)】基本性能とハイテク装備で左ハンドルのデメリットを解消

 高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツにも当然左ハンドル仕様が用意されています。フラッグシップであるSクラスはもとより、先代モデルのCクラスでも特別仕様車という形で左ハンドル仕様が用意されました。それだけ、左ハンドルを求めるユーザーがいるのでしょう。
 そんな恵まれた左ハンドル事情のメルセデス車のなかでオススメしたいのが先代CLSクラス。クーペの美しさと4ドアの実用性を両立させた人気モデルで、中古車市場では年式的にちょうど美味しいモデルです。
 メルセデスの愛用者が口々に言うのがその扱いやすさ。特に後輪駆動モデルはハンドルの切れ角が大きく、さらに全長に対して短めのオーバーハングも相まって、想像以上に小まわりが利くのです。メルセデスオーナーが自信たっぷりに街中で運転しているのはこのため。
 2014年以降の後期モデルであれば運転支援システム「インテリジェントドライブ」が備わるので、安全性だけでなく扱いやすさという意味でも選ぶ価値があるでしょう。

2011年 メルセデス・ベンツ CLS 350(7速AT) ●全長×全幅×全高:4940×1880×1415mm ●ホイールベース:2875mm ●車両重量:1750kg ●エンジン:V6DOHC ●排気量:3497cc ●最高出力:306ps /6500rpm ●最大トルク:37.7kgm/3500-5250rpm ●中古車参考価格:150万円~500万円(11年~18年 AMGを除く)

【マセラティ ギブリ】名門マセラティの世界を400万円で味わえます

 全長約5mのゆったりとしたボディをスポーティに走らせるのがギブリ。車両中心あたりにドライバーズシートが存在するクーペ的なポジションだ。FRの「S」は左右ハンドルが存在するが、4WDの「S Q4」は左ハンドルのみ。スポーツモードでの引き締まっていながらも上質な走り味はさすがだ。

2016年 マセラティ ギブリ S Q4(8速AT) ●全長×全幅×全高:4970×1945×1485mm ●ホイールベース:3000mm ●車両重量:2030kg ●エンジン:V6DOHCターボ ●排気量:2979cc ●最高出力:410ps /5500rpm ●最大トルク:56.1kgm/1650rpm ●中古車参考価格:350万円~860万円(13年~21年 全グレード)

【キャデラック CTS】最新アメリカ車の実力を本国仕様に近い状態で提供

 日本ではいまいち知名度が低いですが、近年のアメリカ車の技術は目まぐるしく進化しています。それを体現しているのがCTSで、アルミやマグネシウムといった軽量素材や構造用接着剤なども使用し、頑強かつ軽量な車体を構築。そのパフォーマンスを本国に近い形で楽しめるのが左ハンドル仕様です。

2014年 キャデラック CTS ラグジュアリー(6速AT) ●全長×全幅×全高:4970×1840×1465mm ●ホイールベース:2910mm ●車両重量:1680kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1998cc ●最高出力:276ps /5500rpm ●最大トルク:40.8kgm/3000-4500rpm ●中古車参考価格:250万円~400万円(14年~20年 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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